Nature ハイライト
材料科学:摩擦と破壊を結び付けているのは何?
Nature 509, 7499
摩擦と破壊の過程にはいくつかの共通の特徴があるだろうという考えは、特に新しいものではない。だが、こうした関連性の性質については学ぶことがまだ多い。I SvetlizkyとJ Finebergは、乾燥した脆性ポリマーブロック間のすべり界面に注目し、このモデル系における静摩擦と動摩擦の間の遷移を調べた。その結果、この遷移の大部分は、脆性破壊の記述に用いるものと同じ理論的枠組で定量的に捉えられることが明らかになった。しかし、界面に沿って音波が伝搬する速度に破断速度が近づくにつれて、この対応関係からのずれが見られるようになることも分かった。摩擦と破壊の関係は、材料科学、工学、地震ダイナミクスの研究を含むさまざまな分野で重要である。
2014年5月8日号の Nature ハイライト
宇宙:宇宙を再現する
神経科学:発生途上の局所的アストロサイトが持つ位置決め作用
神経科学:視覚発達でのMHC分子の役割
宇宙:ガンマ線バーストの可視光残光中に見られた円偏光
材料科学:摩擦と破壊を結び付けているのは何?
気候:熱帯の変化により駆動される北極域の温暖化
生態学:生態系機能における植物リターの多様性
生物多様性:新しい種には新しいニッチが必要
免疫:食細胞での活性酸素種産生
構造生物学:光受容体タンパク質によるシグナル増幅