Nature ハイライト

材料科学:摩擦と破壊を結び付けているのは何?

Nature 509, 7499

摩擦と破壊の過程にはいくつかの共通の特徴があるだろうという考えは、特に新しいものではない。だが、こうした関連性の性質については学ぶことがまだ多い。I SvetlizkyとJ Finebergは、乾燥した脆性ポリマーブロック間のすべり界面に注目し、このモデル系における静摩擦と動摩擦の間の遷移を調べた。その結果、この遷移の大部分は、脆性破壊の記述に用いるものと同じ理論的枠組で定量的に捉えられることが明らかになった。しかし、界面に沿って音波が伝搬する速度に破断速度が近づくにつれて、この対応関係からのずれが見られるようになることも分かった。摩擦と破壊の関係は、材料科学、工学、地震ダイナミクスの研究を含むさまざまな分野で重要である。

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