Nature ハイライト
宇宙:銀河系の広がった外部フレア円盤に見つかった若いケフェイド
Nature 509, 7500
我々自身の銀河系の構造と歴史については、ほとんど何も分かっていない。それは、銀河中心の向こう側にある星の円盤の大部分が、球状のバルジ内に密集した星によって隠されているからである。しかし、OGLE(可視光重力レンズ効果実験)チームが多数のケフェイド型変光星の候補天体、つまり天文学の「標準光源」を見つけたことで、我々の銀河系の遠い側を調べる機会がもたらされた。そしてP Whitelockたちは、銀河系バルジの方向に観測された5つのケフェイドが実際に、バルジの裏側の銀河系円盤の外側部分にあることを実証した。これらの星の位置は、原子状水素の観測から推測されていた外部円盤の厚くなった部分、すなわち「フレア部分(flaring)」と一致する。
2014年5月15日号の Nature ハイライト
合成化学:新しい含窒素天然物の合成
神経科学:子育て行動を制御するニューロン群
神経科学:網膜の方向検出
細胞:心臓再生でのc-kitの役割は小さい
宇宙:銀河系の広がった外部フレア円盤に見つかった若いケフェイド
物理化学:遷移金属化合物における3d励起の追跡
気候科学:極方向へ押し出される熱帯低気圧
免疫:細菌 vs 自然免疫系
合成生物学:拡張された遺伝アルファベットを用いる細菌