Nature ハイライト
物理学:電子間の磁気相互作用
Nature 510, 7505
あらゆる電子は固有の磁気双極子モーメントを持っている。従って、どんな電子であれ、2個の電子は互いに磁力を及ぼし合うはずである。しかし、こうした磁力は非常に小さく、原子スケールではクーロン相互作用が支配的になるので、磁気相互作用の観測は極めて困難である。だが今回、S Kotlerたちがこれに成功し、離れた場所に捕捉されている2個のストロンチウム88イオンでの電子同士の相互作用を測定した。それらの2個の電子は、コヒーレンスが発展する15秒間にわたって、スピンもつれ生成を示した。また、電子間の距離を変化させることによって、距離依存性が既知の逆3乗則と一致することが示された。
2014年6月19日号の Nature ハイライト
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物理学:電子間の磁気相互作用
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