Nature ハイライト
地球科学:シリカは沈み込み帯のゆっくり地震に関連している
Nature 510, 7505
P Audet とR Bürgmannは、ゆっくり地震が繰り返し発生している沈み込み帯で収集した地震データを提示し、震源の上の前弧地殻のP波とS波の地震波速度の比vP/vSと、ゆっくり地震の平均再来間隔が線形関係にあることを示している。彼らは、スラブ由来の流体からのシリカ濃縮の変動と石英岩脈内の上向きの鉱化によって、観測されたvP/vS値の範囲を説明でき、シリカに富んだ断層粘土における回復と透水性の低下の強い温度依存性によって、シリカの濃縮が進むにつれて微動再来間隔が短くなることを説明できるとしている。
2014年6月19日号の Nature ハイライト
量子物理学:状況に応じた量子計算
植物科学:ユーカリのゲノム塩基配列解読
細胞生物学:遺伝子発現の変動を追跡する
神経科学:パーキンソン病でマイトファジーを治療標的に
物理学:電子間の磁気相互作用
地球科学:シリカは沈み込み帯のゆっくり地震に関連している
生化学:小型の分子が線虫の一種C. elegansの寿命を延ばす仕組み
がん:組織特異的因子群はPTENが関わる白血病に影響を及ぼす
免疫:p110δ阻害剤はTreg活性を抑制する
微生物学:栄養不良への腸内微生物叢の応答