Nature ハイライト

免疫学:リンパ節を膨張させる機構

Nature 514, 7523

リンパ節は局所の炎症によって誘発される大量の細胞流入に迅速に応答しなくてはならないので、動的な構造を持っている。だが、リンパ節の間質区画がどのように反応してリンパ節膨張に対応するのかは分かっていない。今回、リンパ節の間質部分が多数の浸潤リンパ球を受け入れ可能になるのは、まず細網繊維芽細胞からなる細胞骨格が緩み、こうした細胞が伸張できるようになってリンパ節が膨張するためであることが明らかにされた。このリンパ節の再構築反応は、抗原提示を行う樹状細胞がリンパ節に流入し、その細胞上のCLEC-2タンパク質と細網繊維芽細胞上のポドプラニンが相互作用することによって引き起こされる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度