Nature ハイライト
ゲノミクス:マウスのエピジェネティックなDNAエレメントの百科事典
Nature 515, 7527
マウスは生物医学研究における主要なモデル生物である。マウスENCODEコンソーシアムは今回、マウスでヒトと共通する、もしくは種特異的な転写や細胞の調節プログラムについてさらなる手掛かりを得るため、さまざまな種類の細胞や組織でマウスゲノム全体にわたり、転写、DNアーゼI高感受性、転写因子結合、クロマチン修飾および複製ドメインをマッピングした。これらの知見をヒトの対応するデータと比較したところ、新しく注釈付けされた機能配列候補が相当量保存されていることが確認された。また、転写調節やクロマチン状態、より高次のクロマチン組織化に関連する他の配列が、大きく分岐していることも明らかになった。今回のデータと解析結果は、哺乳類の生物学的研究やヒト疾患機序の研究に有益な情報資源となる。
2014年11月20日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:マウスのエピジェネティックなDNAエレメントの百科事典
ゲノミクス:マウスのエピゲノムのトランス作動性ネットワーク
ゲノミクス:マウスとヒトで保存されている調節情報
ナノ材料:新しい二次元ナノ材料の新規特性
生物地球化学:農業の発展が大気中CO2の季節変動を増大させる
ゲノミクス:大規模な染色体構造の統一的モデル
神経科学:DISC1遺伝子とシナプス機能不全との関連
植物科学:植物の概日時計系も二元性だった
生化学:コハク酸は心臓を破壊する
生化学:「両手利きの」リボザイム