Nature ハイライト
ゲノミクス:マウスのエピゲノムのトランス作動性ネットワーク
Nature 515, 7527
以前、マウスの計25種類の細胞や組織に関して、ゲノムのDNアーゼIフットプリント解析データが作成された。今回、同じ研究グループがそのデータを用いて、哺乳類の遺伝子調節の進化に対するシス調節とトランス調節の関与を定量化した。計600個以上のモチーフが報告され、その95%以上がヒトの転写因子(TF)によってin vivoで認識される配列と似ていた。それぞれのTF遺伝子を取り巻くシス調節の全体像にかなりのターンオーバーがあるにもかかわらず、マウスのTF遺伝子同士を結び付ける全てのペア間調節相互作用のほぼ半数は、TF認識配列の進化的新機軸を介してオルソロガスなヒト細胞種で維持されていた。マウスとヒトのTF調節ネットワーク間の保存状況は、最も高次の構造レベルで特によく類似している。この研究は、マウスENCODE計画の一環として行われた。
2014年11月20日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:マウスのエピジェネティックなDNAエレメントの百科事典
ゲノミクス:マウスのエピゲノムのトランス作動性ネットワーク
ゲノミクス:マウスとヒトで保存されている調節情報
ナノ材料:新しい二次元ナノ材料の新規特性
生物地球化学:農業の発展が大気中CO2の季節変動を増大させる
ゲノミクス:大規模な染色体構造の統一的モデル
神経科学:DISC1遺伝子とシナプス機能不全との関連
植物科学:植物の概日時計系も二元性だった
生化学:コハク酸は心臓を破壊する
生化学:「両手利きの」リボザイム