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惑星科学:火星の謎のプルーム

Nature 518, 7540

火星の縁で発見された謎のプルーム(2012年3月21日撮影)。
火星の縁で発見された謎のプルーム(2012年3月21日撮影)。 | 拡大する

Credit: Grupo Ciencias Planetarias (GCP) - UPV/EHU

火星を観測していたアマチュア天文家が、2012年3月と4月の2回にわたって、何らかの噴出のように見えるものを記録していた。火星のディスクから出たこの噴出らしき突出物はいずれも、10時間程度で形成され、1週間以上にわたって続いた。A Sánchez-Lavegaたちは今回、これらの観測結果を詳細に分析し、これまで火星で見つかった中で最も高い高度に達する、このプルーム様構造について記述している。それは、高度250 km(今までに100 kmよりも高い高度に到達したプルームはない)に達し、南北方向と東西方向に500 km以上広がっていた。この謎のプルームの説明として、CO2の氷雲やH2Oの氷雲、もしくはオーロラ発光と同類の現象などが考えられている。しかし、火星の大気ダイナミクスやプルーム形成に関する現在の理解では、このような巨大なプルームの発生を説明することはできない。

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