Nature ハイライト
がん:早期がんの検出に役立つエキソソーム
Nature 523, 7559
ほとんどの細胞は、細胞外小胞(エキソソーム)を放出する。エキソソームは、タンパク質や核酸とそれらを包むリン脂質二重層でできている。がん細胞由来のエキソソームは、がん患者の血中から単離でき、腫瘍由来の物質を含んでいる。今回R Kalluriたちは、膵臓がんの患者やマウスモデルにおいて、グリピカン1を含むエキソソームが早期膵臓がんのバイオマーカーになることを突き止めた。今回の知見によって、膵臓がんの早期診断のための非侵襲的検査が可能になるかもしれない。
2015年7月9日号の Nature ハイライト
がん:早期がんの検出に役立つエキソソーム
がん:レナリドマイドの作用機構
宇宙物理学:γ線バーストと超新星のペア
物理化学:マイクロメートルスケールの距離にわたる励起子輸送
微生物学:植物プランクトンの眼
微生物学:未知の細菌を知る
エピゲノミクス:メチル化DNAの新たな多様性
感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり
免疫学:免疫応答消散への道
細胞生物学:代謝回転する心筋細胞の特徴
分子生物学:形を変えるX染色体