Nature ハイライト
物理化学:マイクロメートルスケールの距離にわたる励起子輸送
Nature 523, 7559
コヒーレントなエネルギー輸送は、植物における光合成機構の動作の中核となっているばかりでなく、分子エレクトロニクスをうまく実現するのにも重要である。しかし、人工的に合成された自己集合系の場合、特に周囲条件下では、こうしたエネルギー輸送の距離は、系に固有の不規則性によって制限されることが多い。今回、一重項励起子を、室温でマイクロメートルスケールの距離にわたって輸送できる超分子ファイバーが開発された。今回報告された長距離輸送は、ほぼコヒーレントであることが示唆されており、新しい電子デバイスの開発に使える可能性がある。
2015年7月9日号の Nature ハイライト
がん:早期がんの検出に役立つエキソソーム
がん:レナリドマイドの作用機構
宇宙物理学:γ線バーストと超新星のペア
物理化学:マイクロメートルスケールの距離にわたる励起子輸送
微生物学:植物プランクトンの眼
微生物学:未知の細菌を知る
エピゲノミクス:メチル化DNAの新たな多様性
感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり
免疫学:免疫応答消散への道
細胞生物学:代謝回転する心筋細胞の特徴
分子生物学:形を変えるX染色体