Nature ハイライト

感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり

Nature 523, 7559

2000~2012年のヒト季節性インフルエンザウイルスのヘマグルチニンの遺伝子塩基配列を9000例以上解析した研究によって、A型(H1N1)ウイルスとB型ウイルスの地球規模の流行パターンは、詳しく調べられているA型(H3N2)ウイルスの流行パターンとは大きく異なることが明らかになった。特に、H1N1ウイルスは数年にわたって地域に持続的に存在し、H3N2ウイルスほどは地球規模での動きは見られない。著者たちは、このようなウイルス動態を、抗原進化の速度、感染年齢、流行規模と関連付けている。

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