Nature ハイライト
感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり
Nature 523, 7559
2000~2012年のヒト季節性インフルエンザウイルスのヘマグルチニンの遺伝子塩基配列を9000例以上解析した研究によって、A型(H1N1)ウイルスとB型ウイルスの地球規模の流行パターンは、詳しく調べられているA型(H3N2)ウイルスの流行パターンとは大きく異なることが明らかになった。特に、H1N1ウイルスは数年にわたって地域に持続的に存在し、H3N2ウイルスほどは地球規模での動きは見られない。著者たちは、このようなウイルス動態を、抗原進化の速度、感染年齢、流行規模と関連付けている。
2015年7月9日号の Nature ハイライト
がん:早期がんの検出に役立つエキソソーム
がん:レナリドマイドの作用機構
宇宙物理学:γ線バーストと超新星のペア
物理化学:マイクロメートルスケールの距離にわたる励起子輸送
微生物学:植物プランクトンの眼
微生物学:未知の細菌を知る
エピゲノミクス:メチル化DNAの新たな多様性
感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり
免疫学:免疫応答消散への道
細胞生物学:代謝回転する心筋細胞の特徴
分子生物学:形を変えるX染色体