Nature ハイライト
分子生物学:形を変えるX染色体
Nature 523, 7559
線虫のCaenorhabditis elegansでの遺伝子量補償は、染色体の三次元構造が遺伝子発現の調節に果たす役割を理解するための良いモデルである。今回B Meyerたちは、XX型雌雄同体の野生型胚と遺伝子量補償複合体(DCC)を欠失した胚で、ゲノム規模の染色体コンホメーション捕捉技術を用いて、C. elegansゲノムの三次元地図を作製した。DCCは雌雄同体のX染色体を改変して、トポロジカル関連ドメインのコンホメーションを、常染色体上のそれとは異なったものに作り替える。
2015年7月9日号の Nature ハイライト
がん:早期がんの検出に役立つエキソソーム
がん:レナリドマイドの作用機構
宇宙物理学:γ線バーストと超新星のペア
物理化学:マイクロメートルスケールの距離にわたる励起子輸送
微生物学:植物プランクトンの眼
微生物学:未知の細菌を知る
エピゲノミクス:メチル化DNAの新たな多様性
感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり
免疫学:免疫応答消散への道
細胞生物学:代謝回転する心筋細胞の特徴
分子生物学:形を変えるX染色体