Nature ハイライト
細胞生物学:代謝回転する心筋細胞の特徴
Nature 523, 7559
最近、既存の心筋細胞から新たな心筋細胞が派生することが示されたが、その究極的起源は不明である。今回H Sadekたちは、低酸素細胞の予定運命図を調べる方法を開発して、これをマウスの心臓に応用し、少数の代謝回転する心筋細胞の集団を明らかにした。これらの細胞はサイズが小さく単核であるなど、新生仔心筋細胞の特徴を示し、成体心で新たな心筋細胞形成に広く関与する。低酸素シグナル伝達が、多くの幹細胞集団や前駆細胞集団の増殖能の維持に極めて重要な因子であることが分かってきた。
2015年7月9日号の Nature ハイライト
がん:早期がんの検出に役立つエキソソーム
がん:レナリドマイドの作用機構
宇宙物理学:γ線バーストと超新星のペア
物理化学:マイクロメートルスケールの距離にわたる励起子輸送
微生物学:植物プランクトンの眼
微生物学:未知の細菌を知る
エピゲノミクス:メチル化DNAの新たな多様性
感染症:季節性インフルエンザウイルスの地球規模の広がり
免疫学:免疫応答消散への道
細胞生物学:代謝回転する心筋細胞の特徴
分子生物学:形を変えるX染色体