Nature ハイライト

宇宙物理学:明るいサブミリ波銀河の形成モデル

Nature 525, 7570

直径約65万光年のスターバースト銀河モデルにおけるガス分布の様子。中心銀河は著しいガスの流入により星形成が非常に活発で、極めて明るい。
直径約65万光年のスターバースト銀河モデルにおけるガス分布の様子。中心銀河は著しいガスの流入により星形成が非常に活発で、極めて明るい。 | 拡大する

Credit: Desika Narayanan

高赤方偏移の明るいサブミリ波銀河は、赤外輝度が極めて高いこともあって、ガスの豊富な銀河の合体が起源だと提案されているが、そうした銀河の宇宙論的なシミュレーションには問題があることが示されている。D Narayananたちは今回、寿命が約10億年であるというシミュレーションで、観測されるさまざまな物理的制約を同時に満たすサブミリ波銀河を形成できる宇宙論的流体力学銀河形成モデルを報告している。高い星形成率の一部は、銀河の合体を通してではなく、星からの初期のフィードバックによって可能になったリザーバーガスの供給に支えられている。

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