Nature ハイライト
神経科学:育児行動の神経回路
Nature 525, 7570
視床下部にはさまざまな性的二型性の神経回路があり、例えば攻撃や性行動、子の世話などの行動の性差に関わっていると考えられている。T Kimchiたちは今回、成体マウス視床下部の性的二型性を示すドーパミン作動性ニューロンの小集団が、仔に向けた雄と雌の典型的な行動の調節で働いていることを突き止めた。マウス視床下部でチロシンヒドロキシラーゼを発現する特異的ニューロンは、経産雌では未経産雌や雄よりも数が多く、育児行動を性特異的なやり方で制御していることを見いだした。この同じニューロン群は、別の視床下部細胞による「社会性ホルモン」オキシトシンの生産も制御している。
2015年9月24日号の Nature ハイライト
心臓生物学:FSTL1が心臓再生を後押しする
構造生物学:毒性のあるα-シヌクレインの構造
構造生物学:43S開始前複合体の詳細な構造
宇宙物理学:明るいサブミリ波銀河の形成モデル
量子物理学:中性子光学における軌道角運動量の制御
有機化学:アルカロイド合成を簡素化する
地球力学:地球で最も長い大陸ホットスポット軌跡
神経科学:育児行動の神経回路
発生生物学:細胞運命の転写後調節
免疫学:微生物相は病気を促進する好中球を調節する
がん:BET阻害剤に対する耐性の出現