Nature ハイライト
地球力学:地球で最も長い大陸ホットスポット軌跡
Nature 525, 7570
今回R Daviesたちは、オーストラリア東部を横切る長さ約2000 kmのホットスポットの軌跡を発見し、コスグローブ軌跡(Cosgrove track)と名付けた。この軌跡は、3300万~900万年前の火山活動の記録を示している。地質学的データを、プレート運動の再構築や地震学と合わせることによって、リソスフェアの厚さの変動が、軌跡に沿った火山活動の発生とマグマ組成をおおよそ支配していることが示唆される。著者たちは、この軌跡を生成したマントルプリュームの現在の予測位置を計算したが、その結果は地震活動が最近見られる地域と一致している。
2015年9月24日号の Nature ハイライト
心臓生物学:FSTL1が心臓再生を後押しする
構造生物学:毒性のあるα-シヌクレインの構造
構造生物学:43S開始前複合体の詳細な構造
宇宙物理学:明るいサブミリ波銀河の形成モデル
量子物理学:中性子光学における軌道角運動量の制御
有機化学:アルカロイド合成を簡素化する
地球力学:地球で最も長い大陸ホットスポット軌跡
神経科学:育児行動の神経回路
発生生物学:細胞運命の転写後調節
免疫学:微生物相は病気を促進する好中球を調節する
がん:BET阻害剤に対する耐性の出現