Nature ハイライト
Cover Story:始まりの終わり:1000ゲノムプロジェクトは最終段階となり、ヒトの遺伝学的変動がマッピングされ、データが公開されている
Nature 526, 7571
今週号には、1000ゲノムプロジェクトの最終段階である第3フェーズについての報告が2つ掲載されている。2008年に始まったこのプロジェクトでは、世界の26の集団からの2500人以上のゲノムデータ(全てが、全ゲノム塩基配列解読、高深度エキソーム塩基配列解読、高密度マイクロアレイによる遺伝子型判定法を使って解析されている)を現時点で含むデータベースが作られ、公開されている。コンソーシアムからの主論文には、見つかった8800万の遺伝的バリアント全ての重要な特徴が記述されている。一方、構造的変異解析グループからのさらに詳しい解析では、より大型でもっと複雑なバリアントの詳しい説明が示されている。これらのデータは、www.1000genomes.org/dataから入手できる。
2015年10月1日号の Nature ハイライト
材料科学:マグネシウムの構造特性を高める方法
ゲノミクス:健康な状態と疾患におけるゲノムの多様性
材料科学:新しいトランジスター技術の実証
生物無機化学:ニトロゲナーゼの作用の化学合成モデル
地形学:氷河侵食に影響を及ぼす要因
ゲノム進化学:歯のエナメル質の起源を示す化石魚類からの手掛かり
ナノ生物工学:生体を模倣した新しいナノ送達システムプラットフォーム
ウイルス学:インフルエンザウイルスのエアロゾルによる伝播
幹細胞:骨髄幹細胞のマーカー
がん:腫瘍転移における幹細胞様細胞
微生物学:ウイルスの抗CRISPRタンパク質の特徴