Nature ハイライト
幹細胞:骨髄幹細胞のマーカー
Nature 526, 7571
骨髄で造血幹細胞(HSC)が存在する場所は分かっていない。HSCを同定できる単一マーカーがないこと、HSCの希少性および骨髄を画像化する技術の限界がこの疑問を解決する障害になっている。今回S Morrisonたちは、α-catulinが機能的HSCのマーカーであり、透明化された骨髄において、深部共焦点画像化およびデジタル組織再構築により細胞を視覚化するのに使用できることを明らかにした。α-catulin–GFP+c-kit+細胞は、骨表面近傍よりも骨髄の中心部、つまり骨幹端領域よりも骨幹領域に多く存在していることが分かった。この方法で明らかにされた細胞は、骨髄全体の洞様血管周囲ニッチ内およびレプチン受容体陽性細胞やCxcl12high細胞に非常に近い場所に見られた。
2015年10月1日号の Nature ハイライト
材料科学:マグネシウムの構造特性を高める方法
ゲノミクス:健康な状態と疾患におけるゲノムの多様性
材料科学:新しいトランジスター技術の実証
生物無機化学:ニトロゲナーゼの作用の化学合成モデル
地形学:氷河侵食に影響を及ぼす要因
ゲノム進化学:歯のエナメル質の起源を示す化石魚類からの手掛かり
ナノ生物工学:生体を模倣した新しいナノ送達システムプラットフォーム
ウイルス学:インフルエンザウイルスのエアロゾルによる伝播
幹細胞:骨髄幹細胞のマーカー
がん:腫瘍転移における幹細胞様細胞
微生物学:ウイルスの抗CRISPRタンパク質の特徴