Nature ハイライト

生物工学:高精度の遺伝子編集

Nature 529, 7587

現在、遺伝子編集に広く使われているCRISPR–Cas9ヌクレアーゼは、容易にカスタマイズすることができるが、オンターゲット部位と似た塩基配列で、ゲノム全域にわたり大規模なオフターゲット変異を起こす可能性もある。今回K Joungたちは、化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)由来の高忠実度Cas9バリアントについて報告している。この酵素は野生型酵素と同等のオンターゲット活性を示すが、ゲノム規模の二本鎖切断捕捉(break capture)法と標的塩基配列解読法でオフターゲット変異は検出されなかった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度