Nature ハイライト

がん:p53がん抑制因子のウイルスによる乗っ取り

Nature 529, 7587

がんウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)は、がん抑制因子p53をユビキチンを介する分解の標的とすることでがんを誘導する。今回K Zanierたちは、ウイルスによるこうした乗っ取りが起こる仕組みの詳細を構造から明らかにした。HPV-16のがんタンパク質E6、細胞のユビキチンリガーゼE6APのLxxLLモチーフ、それにp53のコアドメインから構成される三者複合体の構造が解かれ、これらの間の相互作用が明らかにされた。

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