Nature ハイライト
がん:p53がん抑制因子のウイルスによる乗っ取り
Nature 529, 7587
がんウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)は、がん抑制因子p53をユビキチンを介する分解の標的とすることでがんを誘導する。今回K Zanierたちは、ウイルスによるこうした乗っ取りが起こる仕組みの詳細を構造から明らかにした。HPV-16のがんタンパク質E6、細胞のユビキチンリガーゼE6APのLxxLLモチーフ、それにp53のコアドメインから構成される三者複合体の構造が解かれ、これらの間の相互作用が明らかにされた。
2016年1月28日号の Nature ハイライト
生物工学:高精度の遺伝子編集
微生物学:細菌感染の際のRNA発現
宇宙物理学:星形成にあった2回目のチャンス
健康科学:プラスチックでできたウエアラブル汗成分バイオセンサー
神経科学:虚血で損なわれるTRPチャネル
幹細胞:HSCのリンパ球系細胞への分化能の維持
免疫学:制御性T細胞のFoxo1調節
免疫学:ウイルスの免疫回避機構
がん:p53がん抑制因子のウイルスによる乗っ取り
構造生物学:E3リガーゼによるユビキチンの移動