Nature ハイライト
高エネルギー宇宙物理学:宇宙線の質量組成
Nature 531, 7592
今回S Buitinkたちが、1017~1017.5電子ボルト(eV)のエネルギー範囲にある宇宙線の質量組成について報告している。この組成は、大気中で宇宙線によって生じる二次粒子カスケード(空気シャワー)のLOFAR電波望遠鏡による測定から導かれ、軽い質量成分が約80%混合したものであることが明らかになった。銀河系外からの宇宙線成分が1017.5 eV未満で顕著にならないとすれば、今回得られた知見は、このエネルギー範囲の大部分を占める銀河系成分が別に存在することを示している。
2016年3月3日号の Nature ハイライト
がんゲノミクス:膵臓がんのゲノミクス
がんの代謝:肥満を促す食餌の代謝への影響
微生物学:細菌のT6SS構造
構造生物学:BAM複合体の構造を決定
高エネルギー宇宙物理学:宇宙線の質量組成
化学:電気的に駆動される酸化還元触媒反応
進化生物学:初期の脊椎動物の脳を見直す
再生医療:腸神経系の前駆細胞
がんの代謝:2種類のKras肺がん
ウイルス学:コロナウイルスのスパイクタンパク質の構造
構造生物学:翻訳開始因子2Bの構造