Nature ハイライト

細胞生物学:細胞内タンパク質の分解の制御

Nature 531, 7596

真核生物の細胞内タンパク質の分解の多くはcullin–RING型ユビキチンリガーゼ(CRL)によって制御されている。これらの酵素は構造や基質が大きく異なっているが、その全ての活性がCOP9シグナロソーム(CSN)という単一の複合体によって調節されている。CSNがさまざまなCRLのマスター調節因子として働けるのはなぜなのだろうか。今回N Thomäたちは、CSN–CRLA4複合体の生化学データと、低温電子顕微鏡法で得られたその構造から、基質と結合しておらず触媒的に活性化されたCRLの存在下でのみCSNを活性化させる誘導適合機構を明らかにした。また、CSN–CRLの独特な接触とさほど特異的でない接触の両方が突き止められた。

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