Nature ハイライト
免疫学:胚中心での酸素制限
Nature 537, 7619
酸素の送達と局所的低酸素状態は、がんの免疫生物学との関連で固形腫瘍において詳細に研究が行われてきたが、2次リンパ器官の異なる領域における細胞周囲の酸素濃度の微細構造についてはほとんど分かっていない。酸素の供給は中間代謝にとって非常に重要であるが、今回、酸素は胚中心では自然に制限されており、Bリンパ球の機能に影響を及ぼすことが明らかになった。特筆すべきことに、M Boothbyたちは、胚中心の低酸素状態が、mTORC1の活性およびシトシンデアミナーゼAIDに対する影響を介して、抗体のクラススイッチを調節していることを示している。
2016年9月8日号の Nature ハイライト
材料科学:液体の動きを光で操作
創薬:痛みを標的とするデザイナーオピオイド
構造生物学:ニア原子分解能で得られた真核生物Cavチャネルの構造
構造生物学:分岐したスプライシング複合体の構造
構造生物学:タンパク質をまとわせてトラブルを回避するシャペロン
宇宙物理学:オリオン・バー分子雲の観測
ナノ科学:個々のナノチューブを通る水流
進化生物学:指と鰭条の発生に関わるHox遺伝子群
創薬:新しい薬剤が狙い撃つ3つの熱帯病
免疫学:胚中心での酸素制限