Nature ハイライト
心血管疾患:出生時の体重と病気のリスクの関連
Nature 538, 7624
Early Growth Genetics(成長初期の遺伝学;EGG)コンソーシアムのM McCarthyたちは今回、15万3781人の出生時体重に対する複数祖先集団ゲノム規模関連解析を行い、胎児の遺伝子型と体重との関連が見られるゲノム遺伝子座を60か所明らかにした。出生時体重と成人になってからの2型糖尿病や冠動脈疾患の発症との間に遺伝的な逆相関関係があることが示され、従来から言われてきた疫学的関連が、初期の成長と成人病の両方に影響する共通の遺伝的変動によってある程度説明できる可能性が示唆された。
2016年10月13日号の Nature ハイライト
材料学:撓電性を増強する
地形学:峡谷を形成した決壊洪水
人類学:相手の命を奪うヒトの暴力性の系統発生学的ルーツ
遺伝学:韓国人のゲノム
心血管疾患:出生時の体重と病気のリスクの関連
神経科学:摂食行動に影響を及ぼすコリン作動性シグナル伝達
老化:ヒトの寿命の自然な限界
がんゲノミクス:成体幹細胞に蓄積した変異
病態学:遺伝子重複とクロマチン構成
RNA代謝:RNA切断酵素C2c2