Nature ハイライト
神経科学:摂食行動に影響を及ぼすコリン作動性シグナル伝達
Nature 538, 7624
摂食行動の神経制御の研究では、これまで大部分の研究が視床下部のカノニカルな回路に焦点を合わせてきた。しかし今回、B Arenkielたちは、アセチルコリンシグナル伝達ネットワークの体重恒常性調節における役割を検討した。その結果、前脳基底部のコリン作動性ニューロンの活動上昇は食物消費を減少させるが、このシグナル伝達を障害すると食物摂取が増加することが分かった。こうした摂食行動への影響は、視床下部標的の下流部を介しており、コリン作動性シグナル伝達と視床下部の食物摂取制御とを結び付けている。
2016年10月13日号の Nature ハイライト
材料学:撓電性を増強する
地形学:峡谷を形成した決壊洪水
人類学:相手の命を奪うヒトの暴力性の系統発生学的ルーツ
遺伝学:韓国人のゲノム
心血管疾患:出生時の体重と病気のリスクの関連
神経科学:摂食行動に影響を及ぼすコリン作動性シグナル伝達
老化:ヒトの寿命の自然な限界
がんゲノミクス:成体幹細胞に蓄積した変異
病態学:遺伝子重複とクロマチン構成
RNA代謝:RNA切断酵素C2c2