Nature ハイライト
がん:口腔がんにおける転移開始細胞
Nature 541, 7635
転移能を持つ細胞を明らかにすることは、抗転移治療法開発のために臨床的に重要である。S Benitahたちは今回、ヒト口腔がん試料において、脂肪酸受容体CD36を高レベルで発現する細胞集団が、高い転移能を有することを明らかにしている。この細胞は、複数のマウスモデルで転移を開始した。また、転移はパルミチン酸あるいは脂肪を多く含む食餌で増加し、CD36の遮断で減少することも分かった。
2017年1月5日号の Nature ハイライト
がん:口腔がんにおける転移開始細胞
構造生物学:Slo1カリウムチャネルの構造と活性
光物理学:二次元半導体における点滅
化学:担持触媒における水素スピルオーバー
肥満:体脂肪と糖尿病リスク
神経変性:XRCC1変異と結び付けられた小脳性運動失調症
植物科学:イネのリン利用を操作する
免疫学:肺線維症を誘導する免疫細胞の種類
老化:スプライシング因子1の過剰発現は寿命を延長させる
発生生物学:単一細胞レベルで細胞系譜をたどる
ウイルス学:結合したFluAポリメラーゼの構造を解明