Nature ハイライト
肥満:体脂肪と糖尿病リスク
Nature 541, 7635
肥満は2型糖尿病や関連する代謝疾患の主要なリスク因子である。遺伝子関連研究により肥満に関連するゲノムの座位が明らかにされており、また、最近の研究でもDNAメチル化との関連が示唆されている。今回、ボディーマス指数(BMI)に関してエピゲノム全体にわたる関連研究が行われ、血液および脂肪組織では187の座位でDNAメチル化との関連が明らかになった。また、これらのメチル化の変化は肥満の結果として生じ、従来のリスク因子とは無関係に2型糖尿病発症のリスクの増大にも関連していることが分かった。
2017年1月5日号の Nature ハイライト
がん:口腔がんにおける転移開始細胞
構造生物学:Slo1カリウムチャネルの構造と活性
光物理学:二次元半導体における点滅
化学:担持触媒における水素スピルオーバー
肥満:体脂肪と糖尿病リスク
神経変性:XRCC1変異と結び付けられた小脳性運動失調症
植物科学:イネのリン利用を操作する
免疫学:肺線維症を誘導する免疫細胞の種類
老化:スプライシング因子1の過剰発現は寿命を延長させる
発生生物学:単一細胞レベルで細胞系譜をたどる
ウイルス学:結合したFluAポリメラーゼの構造を解明