Nature ハイライト

分子生物学:ゲノムの編成状態のマッピング

Nature 543, 7646

核内ゲノムの三次元の編成状態については、顕微鏡法の発達と3C法(chromatin conformation capture;核内で三次元的に近接する領域を検出できる)に基づいた分子技術の開発によって、飛躍的に解明が進んでいる。今回A Pomboたちは、クロマチンの接触状況を調べる新しい手法を開発し、GAM(genome architecture mapping)と命名した。GAMでは、核の凍結薄切片を多数そろえてDNA塩基配列を解読し、3C法とは違ってライゲーションは不要で、偏りのないやり方で接触を捉えることができる。この方法では、3C法を基礎にした手法が持つ限界の一部が克服されており、ゲノム全域にわたって多数の三方向の接触があることが明らかになった。

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