Nature ハイライト

生態学:女王バチの保全

Nature 543, 7646

ムラサキツメクサの花で花粉と花蜜を集めるマルハナバチの一種<i>Bombus pascuorum</i>。
ムラサキツメクサの花で花粉と花蜜を集めるマルハナバチの一種Bombus pascuorum。 | 拡大する

Credit: Claire Carvell

花粉媒介昆虫の全球的な減少の主な原因の1つは、農業の集約化である。今回C Carvellたちは、英国でマルハナバチについての野外実験を行い、春の花資源などの価値の高い採餌環境の近くに位置するコロニーの方が、その後冬眠して生き残り、春に活動を再開して新しいコロニーを創設する娘女王バチの生まれる確率が高いことを明らかにしている。この知見によって、景観レベルでの保全介入が農業地帯の野生花粉媒介者に正の影響を与えるという証拠が、また1つ加わった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度