Nature ハイライト
物性物理学:顕微鏡下の振動
Nature 543, 7646
ナノ構造体の振動励起は、さまざまなエレクトロニクス的応用、光学的応用、熱的応用へのナノ構造体の適合性に根本的な影響を及ぼす。今回M Lagosたちは、最新の電子顕微鏡法を使って、個々のナノ粒子の表面と内部の両方の振動モードをマッピングすることでその振動励起を調べている。得られた情報は、こうした基本振動モードに関する我々の知識に寄与するだけでなく、実用的なナノ構造体の設計や最適化にも役立つと思われる。
2017年3月23日号の Nature ハイライト
神経科学:非社会的遺伝子
植物科学:根の微生物相は植物の栄養と免疫を統合する
分子生物学:ゲノムの編成状態のマッピング
物性物理学:顕微鏡下の振動
有機化学:可逆的に結合するテンプレートを用いたC–H活性化
地球科学:下部マントルの化学的組成
生態学:女王バチの保全
遺伝学:脊椎動物ゲノムにおけるKZFPファミリーの進化
ウイルス学:HIV細胞リザーバーのマーカーが初めて明らかに
発生生物学:生殖幹細胞の生存を調節