遺伝学：脊椎動物ゲノムにおけるKZFPファミリーの進化

KZFP（KRAB domain-containing zinc-finger protein）は、急速に進化している遺伝子ファミリーで、これまでの研究から軍拡競走モデルで転位因子と共進化してきたと考えられている。今回D Tronoたちは、ゲノム解析から広範な脊椎動物においてKZFPの進化的な出現を推定し、ヒトゲノムにおいてKZFPの標的となる転位因子を突き止めたことを報告している。共進化を裏付けるいくつかの証拠が見つかったが、多くのKZFPの標的となる転位因子は転位能を保持していないことが観察され、KZFPは遺伝子調節ネットワークの進化に寄与した可能性が考えられる。

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