ウイルス学：SIVの霊長類モデルのゲノム

スーティーマンガベイ（Cercocebus atys）は、サル免疫不全ウイルス（SIV）の非病原性感染の霊長類モデルである。G Silvestriたちは今回、ヤーキーズ米国立霊長類研究所で飼育されているスーティーマンガベイ1頭のゲノムの塩基配列解読を行った。これを他の霊長類のゲノム塩基配列と比較したところ、非ヒト霊長類間におけるSIVの病原性の違いに影響を与える可能性のある候補遺伝子がいくつか示唆された。研究チームはまた、同研究所のスーティーマンガベイ10頭のゲノムに見られる遺伝的変動と14の組織のトランスクリプトームも解析した。この研究は、比較ゲノミクスおよびSIV病原性研究の情報資源となる。

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