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進化学:鳥類の種の豊富さで見る、山岳地帯の生物多様性

Nature 555, 7695

生物種の豊富さの標高に応じた低下は、生物多様性の緯度方向の勾配に次いで、生態系で最も普遍的に見られるパターンの1つである。しかし、こうした標高に伴う多様性の勾配の根底にある過程については、共通した見解は得られていない。今回I QuinteroとW Jetzは、世界の46の主要な山系について、鳥類の種の豊富さに見られる標高に伴う勾配の進化的基盤を調べた。その結果、全ての山岳地帯において、種の豊富さは標高とともに直線的に低下するが、多様化の速度は上昇することが分かった。これらの知見は、高い多様化速度が高標高域に種の豊富さをもたらしてそれを維持する、という見方を否定するとともに、現在進行中の、そしてごく最近起こった多様化が高標高域での高度に適応したな生物多様性の維持に役割を果たしていることを示している。

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