Nature ハイライト
神経科学:パーキンソン病モデルを再評価する
Nature 557, 7704
大脳基底核の間接的な経路および直接的な経路での調整された活動は、運動に極めて重要だが、その相互作用の本質(拮抗的か、あるいは並列的か)は不明である。M Schnitzerたちは今回、持続的な画像化法を用いて、マウスの線条体に集団活動を見いだし、運動中、両方の経路に局所的な活動クラスターが見られることを明らかにしている。ドーパミンの喪失(パーキンソン病の病理を模倣する)は2つの経路間の活動を不均衡化し、局所的な空間動態を乱した。ドーパミンの喪失を回復させたり、ドーパミンを過剰なほど高いレベルで維持したりするといった薬理学的処理を行うと、神経活動の時空間的プロファイルが変化し、これらは対応する運動能力の変化と一致していた。
2018年5月10日号の Nature ハイライト
神経科学:パーキンソン病モデルを再評価する
神経科学:怯えたマウスを逃げ出させる脳回路
構造生物学:反応中のヒトテロメラーゼの構造
宇宙物理学:磁気再結合の決定的証拠
素粒子物理学:厳しい制約を与える弱荷
材料科学:マルチ燃料型セラミック燃料電池の未来
進化学:フィリピンにおけるヒト族の最古の証拠
幹細胞:分化転換による胆管系の構築
微生物学:Spaidはショウジョウバエの雄を殺す
構造生物学:ニコチン性受容体の集合状態