Nature ハイライト
進化学:フィリピンにおけるヒト族の最古の証拠
Nature 557, 7704
フィリピンでの古代ヒト族の活動は数十年来ささやかれてきたが、これまで、確実な年代測定が行われた唯一の証拠は6万7000年前の足の骨1つのみだった。今回、ルソン島北部で行われた発掘調査で、解体の痕跡が認められるサイ類の骨格と、それに関連する石器が多数発見され、それらの確実な年代が約70万年前と推定された。今回の知見は、ホモ・サピエンス(Homo sapiens)が出現するはるか以前にホモ・エレクトス(Homo erectus)などの古代ヒト族がフィリピンまで到達していたか、もしくはさらに古い先住的ヒト族が島嶼部東南アジアに存在したことを示唆している。
2018年5月10日号の Nature ハイライト
神経科学:パーキンソン病モデルを再評価する
神経科学:怯えたマウスを逃げ出させる脳回路
構造生物学:反応中のヒトテロメラーゼの構造
宇宙物理学:磁気再結合の決定的証拠
素粒子物理学:厳しい制約を与える弱荷
材料科学:マルチ燃料型セラミック燃料電池の未来
進化学:フィリピンにおけるヒト族の最古の証拠
幹細胞:分化転換による胆管系の構築
微生物学:Spaidはショウジョウバエの雄を殺す
構造生物学:ニコチン性受容体の集合状態