Nature ハイライト
神経科学:怯えたマウスを逃げ出させる脳回路
Nature 557, 7704
マウスは、頭上から迫り来る暗い刺激に遭遇すると、身をすくませるか安全な避難場所に素早く移動するかのどちらかの反応を示す。今回A Hubermanたちは、知覚した視覚的脅威への反応として行動決定をするのに必要な神経回路を解き明かした。腹側正中視床の2つの領域内で活動が高まると、脅威への反応が、すくむまたは隠れるのどちらかから、走り出したり、攻撃的に「尾を打ち鳴ら」したりといった、運動性のより高い状態に移行することがある。著者らは、こうした異なる行動応答は、マウスの覚醒状態によってもたらされる結果であり、腹側正中視床が覚醒レベルを必要に応じて上昇させていると考えている。
2018年5月10日号の Nature ハイライト
神経科学:パーキンソン病モデルを再評価する
神経科学:怯えたマウスを逃げ出させる脳回路
構造生物学:反応中のヒトテロメラーゼの構造
宇宙物理学:磁気再結合の決定的証拠
素粒子物理学:厳しい制約を与える弱荷
材料科学:マルチ燃料型セラミック燃料電池の未来
進化学:フィリピンにおけるヒト族の最古の証拠
幹細胞:分化転換による胆管系の構築
微生物学:Spaidはショウジョウバエの雄を殺す
構造生物学:ニコチン性受容体の集合状態