Nature ハイライト
物性物理学:ファンデルワールス・ヘテロ構造体に圧力をかける
Nature 557, 7705
ファンデルワールス・ヘテロ構造体は、異なる二次元原子層物質でできていて、そうして組み立てられた複合構造体の電子物性を調節する豊かな研究活動の場をもたらしている。こうした研究では、構成層の間の電子的な結合が重要になる。今回M Yankowitzたちは、この層間結合がこうした系の不変な特徴ではないことを示している。彼らは、原子層の向きが適切にそろったヘテロ構造体では、層間距離(ひいては層間結合)が圧力に極めて敏感になり、ヘテロ構造体の電子物性が圧力によって大きく変化することを見いだしている。
2018年5月17日号の Nature ハイライト
集団遺伝学:古代ゲノムから明らかになった人類史とヒト肝炎の手掛かり
細胞再プログラム化:ニューロン再プログラム化ツールボックスを拡張
構造生物学:新規なアレスチン活性化機構
細胞生物学:鞭毛内輸送装置の形成過程を解き明かす
天文学:ビッグバンの2億5000万年後に始まった星形成
物性物理学:ファンデルワールス・ヘテロ構造体に圧力をかける
大気科学:オゾン層を破壊する化学物質の復活
計算論的神経科学:近道を探す神経ネットワーク
細胞生物学:停止したリボソームからペプチド鎖を遊離させる