Nature ハイライト
大気科学:オゾン層を破壊する化学物質の復活
Nature 557, 7705
モントリオール議定書は、大気中のオゾン層破壊物質の量を減らすことで成層圏オゾン層を保護するために策定された。今回、そうした物質の1つであるトリクロロフルオロメタンの減少速度が、2012年以降約50%低下したことが報告されている。著者たちは、国連環境計画のオゾン事務局には報告されていない、新たな生産に伴うトリクロロフルオロメタンの排出量増加によって、この減速を最もよく説明できると示唆している。1980年代後半の生産管理の実施以降、最も量が多く寿命の長い3つのクロロフルオロカーボンのうちの1つが持続的に増加したことが明らかになったのは、これが最初である。
2018年5月17日号の Nature ハイライト
集団遺伝学:古代ゲノムから明らかになった人類史とヒト肝炎の手掛かり
細胞再プログラム化:ニューロン再プログラム化ツールボックスを拡張
構造生物学:新規なアレスチン活性化機構
細胞生物学:鞭毛内輸送装置の形成過程を解き明かす
天文学:ビッグバンの2億5000万年後に始まった星形成
物性物理学:ファンデルワールス・ヘテロ構造体に圧力をかける
大気科学:オゾン層を破壊する化学物質の復活
計算論的神経科学:近道を探す神経ネットワーク
細胞生物学:停止したリボソームからペプチド鎖を遊離させる