Nature ハイライト
幹細胞:大腸の幹細胞ニッチを明らかにする
Nature 558, 7710
哺乳類の腸管の2つの部位である小腸と大腸の上皮は、Wntリガンドに応答した幹細胞の自己再生により維持されている。このシグナルを供給する細胞の正体は、大腸ではまだ分かっておらず、小腸でも議論が続いている。T Valentaたちは今回、大腸と小腸の上皮下にある間葉細胞の亜集団が、Wntを分泌して、幹細胞の自己再生と器官の恒常性を確保していることを見いだした。小腸では、これらの細胞はパネート細胞からのWnt分泌が障害されたときにそれを補う予備のWnt供給源となっている。
2018年6月21日号の Nature ハイライト
古生物学:新たな真獣類化石と系統発生から明らかになった有胎盤類と有袋類の分岐
構造生物学:ミトコンドリア上の受容体へのDRP1結合の構造基盤
天文学:ミッシングバリオンの発見
ナノ科学:鏡面散乱による驚異的な気体輸送
ナノスケール材料:二次元ヘテロ界面に挿入されたリチウムの測定
神経科学:睡眠の仕組み
DNA損傷:太陽光を遮蔽して造血幹細胞を守る
幹細胞:大腸の幹細胞ニッチを明らかにする
構造生物学:アセチルCoAカルボキシラーゼのアロステリック調節