Nature ハイライト

幹細胞:大腸の幹細胞ニッチを明らかにする

Nature 558, 7710

哺乳類の腸管の2つの部位である小腸と大腸の上皮は、Wntリガンドに応答した幹細胞の自己再生により維持されている。このシグナルを供給する細胞の正体は、大腸ではまだ分かっておらず、小腸でも議論が続いている。T Valentaたちは今回、大腸と小腸の上皮下にある間葉細胞の亜集団が、Wntを分泌して、幹細胞の自己再生と器官の恒常性を確保していることを見いだした。小腸では、これらの細胞はパネート細胞からのWnt分泌が障害されたときにそれを補う予備のWnt供給源となっている。

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