Nature ハイライト
炭素循環:土壌炭素の大気への放出量が1990年以降増大している
Nature 560, 7716
土壌は、大量の炭素を貯蔵するが、従属栄養生物呼吸を介して、気候変動がどの程度の大気への土壌炭素の放出をもたらすかはまだよく分かっていない。今回B Bond-Lambertyたちは、全球的な土壌の従属栄養生物呼吸が1990年以降増加していることを示す観測に基づく証拠を提示し、この増加が気候変動に応答しており、土壌炭素の大気への損失が大規模に生じていることを示唆している。
2018年8月2日号の Nature ハイライト
微生物群集:永久凍土由来の微生物ゲノムの復元
医学研究:白血病細胞による神経の移動経路の乗っ取り
音響学:反射を伴わない負の屈折
有機化学:脂肪族C–H結合の官能基化
炭素循環:土壌炭素の大気への放出量が1990年以降増大している
気候変動生態学:サンゴの白化事象の群集規模の帰結
代謝学:コハク酸は褐色脂肪組織に入り、代謝疾患で熱産生を高める
自己免疫:自己免疫におけるインスリンペプチドの働き
分子生物学:細胞のDNA修復における二本鎖切断の削り込み
構造生物学:PTCH1の構造