Nature ハイライト
音響学:反射を伴わない負の屈折
Nature 560, 7716
光は、空気中から水中へと進むとき、減速して方向を変える。これがよく知られた屈折の例であり、2つの異なる媒質の境界であらゆる波に生じる。特定の人工物質では、予想とは逆の方向に波が屈折することがある。そうした負の屈折を利用すれば透明マントを作ることができる。今回C Qiuたちは、トポロジカルに保護された新しいタイプの負の屈折を起こさせて、反射が生じないようにできることを示している。この効果は、今回音波について実証されているが、光子系や電子系でも観測できるはずであり、波を制御する新しい機会が得られると思われる。
号の Nature ハイライト
微生物群集:永久凍土由来の微生物ゲノムの復元
医学研究:白血病細胞による神経の移動経路の乗っ取り
音響学:反射を伴わない負の屈折
有機化学:脂肪族C–H結合の官能基化
炭素循環:土壌炭素の大気への放出量が1990年以降増大している
気候変動生態学:サンゴの白化事象の群集規模の帰結
代謝学:コハク酸は褐色脂肪組織に入り、代謝疾患で熱産生を高める
自己免疫:自己免疫におけるインスリンペプチドの働き
分子生物学:細胞のDNA修復における二本鎖切断の削り込み
構造生物学:PTCH1の構造