Nature ハイライト

量子物理学:高速のエラー訂正

Nature 511, 7510

量子コンピューターを実際に動作させるには、エラー訂正プロトコルを組み込む必要がある。これには、量子状態を乱さない量子状態の監視が含まれ、通常は付け加えたキュービットとの量子もつれを通して行われる。L Sunたちは、マイクロ波共振器での超伝導キュービットの個々の量子跳躍を追跡できることを示している。測定結果は、「補助」キュービットにパリティ情報(この系に存在するマイクロ波光子の数は奇数と偶数のどちらなのか)として射影される。この手続きでは、キュービット状態との干渉は最小限になる。このパリティ情報を使って、効率のよいエラー訂正ができる。今回の方法は、エラーシンドロームを高速で繰り返して監視するという未解決の問題に取り組むものであり、超伝導回路によるフォールトトレラントな量子計算への道が開かれる。

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