Nature ハイライト
応用物理学:ナノフォトニック冷却
Nature 566, 7743
レーザー放射のコヒーレント特性を気体物質や固体物質の冷却手段として利用できることは、十分に立証されている。理論的には、レーザー光を必要としないフォトニック冷却も実現可能であると提案されている。そうした方式は、レーザー光の代わりに、逆バイアスをかけたフォトダイオードの「負のルミネッセンス」を利用して近くの固体から熱エネルギーを取り出すことによって、それを冷却する。今回L Zhuたちは、そうした方式の実現に成功した。今回の初めての実証実験で得られた熱流は非常に小さかったが、著者たちは、この手法には改善の余地がかなりあり、こうした手法がオンチップデバイスの冷却にいずれ役立つかもしれないと考えている。
2019年2月14日号の Nature ハイライト
海洋生物地球化学:海洋の窒素固定のパターン
生化学:CRISPRツールキットの新たなツール
計算創薬:創薬で力を発揮した超大型化合物ライブラリー
応用物理学:ナノフォトニック冷却
ナノスケール材料:電子構造の変化を捉える
免疫学:遺伝毒性ストレスから腸を保護する
リウマチ性疾患:変形性関節症におけるコレステロール代謝の役割
代謝:TSC2依存的なmTORC1の調節
腫瘍免疫学:RNAのm6A修飾はマウスの抗腫瘍免疫応答を調節する
がん:遺伝的不安定性の進化