Nature ハイライト

免疫学:遺伝毒性ストレスから腸を保護する

Nature 566, 7743

組織は、DNA損傷や形質転換を引き起こす遺伝毒性因子に対処しなければならない。A Diefenbachたちは今回、腸では、遺伝毒性ストレスを受けると、3型自然リンパ球(ILC3)やγδ T細胞といった免疫細胞がサイトカインIL-22を分泌し、これが大腸の上皮幹細胞に取り込まれて、これらの細胞においてDNA損傷応答経路を誘導することを見いだした。このシグナルを伝達できない細胞は細胞死を逃れ、マウスにおいて大腸がんを発生させやすくなった。また興味深いことに、食餌に含まれるグルコシノレートの代謝物が、これらの免疫細胞におけるIL-22の産生を制御できることも明らかになった。

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