Nature ハイライト
天文学:銀河系中心を貫くX線の「チムニー」
Nature 567, 7748
天の川銀河の中心領域には双極性のローブがあり、銀河面から垂直に約15パーセク広がっていることがX線と電波の両方で確認されている。これよりはるかに大きなスケールでは、巨大な「バブル」がγ線で見つかっていて、約150パーセクという中間のスケールでは、電波のバブルが銀河面の上方にのみあることが分かっている。これら全ての構造には、高エネルギー粒子の注入が必要である。今回G Pontiたちは、銀河面の上下に数百パーセクにわたって広がる顕著なX線構造を見いだしている。彼らは、今回見つかったX線の「チムニー」が、高エネルギー粒子の流れを通す排出経路であると推測している。
2019年3月21日号の Nature ハイライト
神経科学:皮質回路で影響をマッピング
がん:グリオブラストーマの代謝脆弱性
天文学:銀河系中心を貫くX線の「チムニー」
DNAナノテクノロジー:分子でアルゴリズムを実行する
化学:ケトンを壊して作り変える
神経科学:振動を符号化する
免疫学:STING活性化の構造基盤
がんゲノミクス:乳がんの遅発性再発の予測を向上させる
医学研究:嚢胞性繊維症におけるイオン分泌と気道防御の回復
分子生物学:mRNA修飾を引き起こすヒストン修飾
化学生物学:アルキンを産生する微生物