Nature ハイライト
代謝疾患:2型糖尿病治療のためのデザイナーサイトカインIC7Fc
Nature 574, 7776
gp130受容体ファミリーに作用するサイトカインであるインターロイキン6(IL-6)と毛様体神経栄養因子(CNTF)は、マウスやヒトでインスリン感受性の著しい改善や体重減少を示すが、これらを用いた治療ではいずれも深刻な副作用が生じる。この問題を解決するため、D Henstridgeたちは今回、IL-6とCNTFを組み合わせたキメラサイトカインIC7Fcを作製して、その効果を調べた。IC7Fcは、IL-6とCNTFが持つ体重減少や代謝における有益な効果を兼ね備えているが、マウスや非ヒト霊長類において明らかな副作用は示さなかった。
2019年10月3日号の Nature ハイライト
病原体:明らかになったペスト受容体
代謝疾患:2型糖尿病治療のためのデザイナーサイトカインIC7Fc
物性物理学:Sr2RuO4の超伝導の再検討
物性物理学:100 Kを超える温度での励起子のボース・アインシュタイン凝縮
合成:アジド合成を容易に
漁業:海洋漁業における微量栄養素含有量のマッピング
神経科学:一日の時間帯に応じた色の好み
発生生物学:in vitroでの器官間の相互作用
微生物学:新生児のマイクロバイオームには分娩様式が影響する
構造生物学:ヘリオロドプシンの構造から得られた知見