Nature ハイライト
物性物理学:Sr2RuO4の超伝導の再検討
Nature 574, 7776
Sr2RuO4は非従来型の超伝導体であり、スピン三重項状態という特異な秩序パラメーターの対称性を持つ。この状態は20年以上前に、核磁気共鳴の測定結果にナイトシフトの変化がないことを基に特定された。今回A Pustogowたちは、こうした実験を再検討し、さらにSr2RuO4試料に圧力をかけて、ナイトシフトが変化することを実証している。2つの測定結果の不一致は、実験プローブと関係するわずかな加熱効果を考察することで解決された。この結果から、ここ数年にわたって議論の的であったSr2RuO4の秩序パラメーターが明らかになった。
2019年10月3日号の Nature ハイライト
病原体:明らかになったペスト受容体
代謝疾患:2型糖尿病治療のためのデザイナーサイトカインIC7Fc
物性物理学:Sr2RuO4の超伝導の再検討
物性物理学:100 Kを超える温度での励起子のボース・アインシュタイン凝縮
合成:アジド合成を容易に
漁業:海洋漁業における微量栄養素含有量のマッピング
神経科学:一日の時間帯に応じた色の好み
発生生物学:in vitroでの器官間の相互作用
微生物学:新生児のマイクロバイオームには分娩様式が影響する
構造生物学:ヘリオロドプシンの構造から得られた知見