Nature ハイライト

光物理学:自由電子レーザーにおけるアト秒パルス

Nature 578, 7795

自由電子レーザーで、強力かつ調節可能なフェムト秒パルスを広い波長範囲で生成するには、大型の施設が必要である。卓上のレーザーシステムを用いた高次高調波生成によって、持続時間がアト秒のさらに短いパルスを生成できる。今回G Sansoneたちは、両方の方法の利点を組み合せて、自由電子レーザーで、振幅と位相を独立して制御できる強力なアト秒パルス波形を生成したことを報告している。著者たちはまた、光イオン化放射の相関分析に基づいてアト秒パルス列の時間特性を評価する、新しい方法を導入している。今回の結果は、アト秒の時間スケールで原子、分子、固体の過程を調べる新たな可能性を開くものである。

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