Nature ハイライト
細胞生物学:活動中のキュリン–RING型E3リガーゼ
Nature 578, 7795
キュリン–RING型リガーゼ(CRL)はユビキチンE3リガーゼのクラスの1つを構成していて、ほぼ全ての生物学的過程に関わっている。CRLが触媒するタンパク質ユビキチン化は、この酵素の成分であるキュリンをユビキチン様タンパク質NEDD8で修飾することによって調節されている。今回B Schulmanたちは、クライオ電子顕微鏡法と化学的手法とを組み合わせることにより、CRL1β-TRCPがNEDD8によって活性化される機構や、その結果としてこの酵素がE2結合酵素から基質タンパク質へのユビキチンの転移を触媒する際の機構について考察している。
2020年2月20日号の Nature ハイライト
原子物理学:反水素の量子電磁力学
光物理学:自由電子レーザーにおけるアト秒パルス
材料化学:したたり落ちる液滴で発電
化学:光を用いた希少糖の合成
気候科学:大気中のメタンに残されたヒトの痕跡
進化学:前障の睡眠への関与
微生物学:全球に分布する巨大ファージ
微生物学:巨大ウイルスの全球的多様性
がん:AQP5は胃幹細胞に豊富に存在する
代謝:GDF15はメトホルミンの作用を仲介する
エピジェネティクス:X染色体不活性化を分子的に統合する因子
細胞生物学:活動中のキュリン–RING型E3リガーゼ