Nature ハイライト
神経科学:マウスでトーパーを引き起こす
Nature 583, 7814
一部の哺乳類は、食物の欠乏や寒冷な環境条件などの過酷な状況下では、トーパー(鈍麻状態)と呼ばれる冬眠に似た状態に入り、エネルギーを節約して、核心体温を通常より低く維持する。しかし、この過程がどのように調節されるのかは分かっていなかった。M Greenbergたちは今回、マウスでトーパーを駆動する視床下部ニューロンの集団を特定し、低体温および低代謝の状態を調節する新たなニューロン機構を明らかにしている。
2020年7月2日号の Nature ハイライト
量子光学:LIGOで量子限界を超える
物性物理学:レーザーを用いた固体中の価電子の画像化
材料科学:ヒトのエナメル質微結晶の超微細構造
ゲノミクス:原発性免疫不全の遺伝学的特徴
神経科学:齧歯類における冬眠様状態の誘導
神経科学:マウスでトーパーを引き起こす
免疫学:老化細胞を除去するCAR T細胞療法
腫瘍生物学:好中球細胞外トラップ中のDNAが転移を促進する
生化学:塩基対のコンホメーション切り換えの重要性
膜の生物物理学:電位はどのようにしてイオンチャネルを開くのか
構造生物学:インフルエンザウイルス融合タンパク質のコンホメーション変化を捉える